私のうちには現在中型犬がいるのですが、本当は私は大型犬が好きなんです。それは子どもの時にゴールデンレトリーバーを飼っていたから。とてもおとなしくて、人懐っこくて、私はとても好きでした。

そんな私の好きだった犬は、結構病気がちで獣医のもとに行くことが多かったのです。私が中学生の頃の記憶ですが、獣医のところに行くと診察をするための台の上に上がらなくてはいけないですよね。しかし、うちの犬はなんと40キロ超えの大型犬だったので、その台に上がるまでが一苦労だったのです。

うちの父親と獣医師二人がかりでやっと台の上にあげた記憶があります。しかし、大型犬ってすごく臆病なんですよね。そのため、台の上に上がると今度はビビッてしまってクウクウ泣きっぱなし。そして最後にはちびってしまう始末。

この巨体とちっさい肝っ玉が妙にアンバランスなところが本当にかわいくて愛おしいのですが、もうちょっと頑張れよ。立派な身体しているんだからさと、突っ込みを入れたくなるほどでした。

年齢を重ねてからもやはり怖がりは治らず、台風が来てすごく風が強いときや、雷がものすごくなる時なんかは、一晩中泣きっぱなし。そのため、父が一緒に寝ていたことを覚えています。

また私が散歩に行くようになって発見したのは、蛇やトカゲをものすごく嫌がるということなんです。田舎町に住んでいたので、散歩に行くと蛇やトカゲに会うのはしょっちゅう。ちょっと草むらがガサガサしただけで、うちの犬は怖くて歩けなくなるんです。そこに座り込んでしまい、前にも後にも進まない。だから、ちょっと気分がおさまるまでそこで待つしかないんですね。やはり大きな巨体を抱えて連れていくわけにはいきませんから。

大型犬にはそのような特性があるのでしょうか。大型な体に比べて小さな心。そのアンバランスがとても可愛くてたまらなかったですね。また怖がりだからこその人懐っこさはそこから来ているような気もします。